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雑木林を代表するチョウのひとつが、このゴマダラチョウだ。花の蜜
は吸わず、クヌギなのどの樹液、腐果、獣糞などに集まる。白と黒の羽
模様はシンプルな美しさがあり、オオムラサキが蝶の王様なら、こちら
は蝶の女王と言った雰囲気を持っている。初夏に出る春型と夏型がある
が、僕のフィールドでは初夏に姿を見る機会は少ない。夏になると姿を
見る機会も増え、林の高い梢の先を飛んでいくのをよく見かける。姿を
じっくり見るにはやはり樹液を吸いに来たときが一番のチャンス。意外
に近くまで寄ることができる。ミカン色の複眼と口吻がよく目立ち、と
ても印象的なチョウだ。
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