いろいろな変形菌
ここでは僕が見つけた変形菌のいくつかを紹介する。そのほとんどが |
![]() 7月の終わり、雑木林に落ちていた倒木上に出ていたもの。 子実体の形からムラサキホコリの仲間だと推定できた。変形 体は倒木の内部で活動し、子実体になって外に出てきたのだ ろう。もうすでに胞子がたくさん飛んで、子実体の下も茶色 く染まっている。大きさも2センチほどはあっただろうか。 同じような子実体が写真の2つ以外にも、いくつか近くに出 いていたので、かなり広範囲に広がっていたのかも。 |
![]() こちらは明治神宮のとある場所で見つけたもの。切り倒して 放置した伐採木に出ていたもので、写真からは大きさがわか りにくいと思うけれど、直径40〜50センチ以上の範囲に広 がっていたものだ。典型的な変形体で、写真の左側の色の濃 い方向へどんどんと移動しているところ。数時間後に見れば おそらくまったく違う形になっていただろう。確認はしなか ったが、翌日の朝には子実体になっていたはずだ。 (撮影:6/18) |
![]() 前のページで紹介したキフシススホコリと同じ、川沿いの桜 並木にある杭に出たもの。赤いのは未熟なためで、成熟する すると茶褐色になり、もう少し立ち上がった感じになる。こ れは継続して観察したが、今ひとつ成熟しきれなかったよう だ。そんなこともあるようだ。また、ナメクジなどが子実体 を食べに来ていたようで、蓼食う虫も好きずき…といった感 じがした。(撮影:6/15) |
![]() これも明治神宮での撮影で、知り合いが見つけたものを教え てもらった。地面に積もった落ち葉の上をどんどんと広がり 近くの草にまで広がっていた。その様子はなんともエイリア ン的。実は明治神宮は冬虫夏草(虫に寄生するキノコ)が多 いことで知る人ぞ知る場所なのだが、変形菌も実に多い。 それらはリンクの植物写真家・鈴木庸夫さんのHPでも紹介 しているのでぜひ覗いてみてほしい。(撮影:6/18) |
![]() 雑木林の倒木上で見つけたもの。正体は何だかわからなかっ たのですが、おそらく変形菌ではないかと思い、ここで紹介 した。何かの資料を見ていて、ケホコリの仲間に少し似た感 じのものがあったので、一応ケホコリの仲間としている(独 断と偏見)。感じとしては子実体で、もう既に胞子を飛ばし た後といった印象。(撮影:9/1) |
![]() 雑木林で一番よく見かけるタイプの変形菌(子実体)だと思 う。種類が違うのか、あるいは湿度などの関係なのか、もう 少し色の白っぽいタイプも見かけることがある。つぶつぶは 小さなキノコ形で、大きさは数ミリ。変形体はおそらく4つ 上で紹介したようなタイプだから、ここまで劇的に姿が変化 することがわかっていただけると思う。(撮影:8/3) |
![]() これも雑木林の倒木上で見つけたもの。近くには上の写真の タイプの子実体(ただし色は薄い)があったので、おそらく 変形体から子実体に変わってすぐの、未熟な状態だと思う。 一般に手に入る唯一の変形菌図鑑と言える平凡社の「日本変 形菌類図鑑」を見て、子実体の印象からシロウツボホコリと したが、まったく違うものかも知れない。その点は、あくま で素人ということで、ご了承願いたい。(撮影:5/29) |
![]() この変形菌も比較的、見つけやすいもの。この写真のものは 神奈川県と静岡県・山梨県の境にある三国山で撮影したもの だが、山に行かなくても平地の住宅地近くでも見ることがで きる。色が白く、名前の通り小さな角状の形なので、倒木な どにたくさん出ている様子は意外にきれいで、霜や霜柱を思 い起こさせる。変形菌を不気味…と思う人でも、まだ取りつ きやすいのでは? カビみたいで同じ、と言うかもしれない けれど…。(撮影:6/14) みなさんも家の近くでぜひ変形菌を探してみよう。 |