タイトル

グンバイヒルガオ Ipomoea pes-caprae


 私たちにも馴染みのあるヒルガオの仲間で、奄美や沖縄の浜辺に行け
ば必ず目にする植物だ。マジェンダの花色と、緑の葉のコントラストも
とても印象的。浜辺の最前線、環境的に非常に厳しそうな場所に茎を這
わせて、あたり一面に広がっている非常に強い植物でもある。種子はと
ても小さいけれど、表面に細かい毛が生えていて、よく水に浮く。沖縄
の浜辺を歩いていると、漂着物のたまった場所で見覚えのあるヒルガオ
科特有の形の双葉が芽生えている。そして、この種子は海流に乗って本
土の海岸にも流れ着き、芽生えることもあるのだ。もっとも、冬の気候
に耐えることは出来ず、枯れてしまう運命なのだけれど…。でも、地球
温暖化がこのまま進むと、グンバイヒルガオの分布が北上する可能性も
けっして否定できないのだ。                  
  
タイトル タイトル
         浜辺に広がる群落(左)と実(ともに西表島南風見田の浜)

Back    Next