タイトル

カントウタンポポ Taraxacum platycarpum


 早春から咲く黄色い花は、まさに春の象徴。太陽の光を集めて咲いて
いるかのようだ。写真は3月の初旬に撮ったもの。寒さに耐え、地面に
へばりつくように咲いている。でも、半月もすれば花茎をぐんと伸ばし
早春に咲かせた花は綿毛を被り、誰よりも春を謳歌しているようにも見
える。人の手によって環境が変えられた場所では外来種のタンポポが幅
を利かせているが、自然度の高い場所ではまだまだ健在。それほど弱い
存在ではない。ただし、最近では外来種との雑種化が新たな問題となっ
ているようだ。カントウタンポポなどの在来タンポポは、人がいかに自
然に影響を与えてしまうかを知る、象徴的な存在かもしれない。   

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