変形菌の暮らし

 変形菌にはアメーバのように動き回る「変形体」の段階と、動きを止
め胞子を作る「胞子体(子実体)」の段階がある。この胞子からアメー
バ状の細胞(粘菌アメーバ)が産まれる。この粘菌アメーバには配偶子
の機能があって、性の異なる粘菌アメーバが融合して接合体をつくり、
細胞分裂ではなく核分裂を繰り返して大きくなる。つまり変形菌はあく
まで単細胞なのだ。変形体はバクテリアや微生物を食べて成長し、網目
状に広がって数十センチの大きさになるが、その中には億単位もの核が
あるという。変形体は、主に薄暗く湿った場所で活動しているが、やが
て明るい場所に出て子実体になり、胞子を作る。子実体はそれまでの変
形体とは姿形がまるで違うものになってしまうので、まさに「変形」菌
の名が相応しく感じられるだろう。                

タイトル タイトル
左は変形菌の一種の変形体、右がその胞子体と思われる。

変形菌は昔から動物と植物、そして菌類のどこに分類するかで議論が分かれていた。今では菌類に
含めるか、あるいはまったく別の、単細胞生物や原生動物の一群に含める考え方が一般的だ。  

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