タイトル

ウラシマソウ Arisaema urashima


 神奈川県南部で最も普通に見られるサトイモ科テンナンショウ属の植
物が、このウラシマソウ。逗子では、どこを歩いてもこいつがそこら中
に生えている。模様の入った仏炎苞が目立ち、花はその中の肉穂花序に
多数咲く。仏炎法から糸状に伸びた付属体を、浦島太郎の釣り糸に見立
てたのが名前の由来で、なんとも風流なネーミングは学者のセンスの良
さを感じさせてくれる。とは言っても、あんまり美しさを感じる花では
なく、むしろ不気味に感じる人の方が多いかも。それでも、造形のおも
しろさに目を向けてみれば、案外楽しめるのでは。         

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