アサガオガイ Janthina janthina |
巻き貝の1グループに、アサガオガイ科というグループがある。この |
ルリガイ Janthina globosa ふっくらと柔らかい膨らみを持った、瑠璃色の美しい貝 殻をしている。その瑠璃色は貝殻全体でほぼ一様だが、 個体によって色が濃いもの、白っぽいものがある。貝殻 は最大で500円硬貨ほどの大きさになるが、そんなもの は滅多に拾えない。小型で螺搭部分が低いハブタエルリ ガイ(J.pallida)という近似種もあるのだが、こちらは まだ拾っていない。 拾得地:沖縄県西表島、西伊豆松崎町、神奈川県葉山町(一色)、 茨城県神栖市(波崎町) |
アサガオガイ Janthina janthina ルリガイに比べるとやや扁平な形の貝殻。貝殻の上面は やや白っぽい色で、下面が美しい瑠璃色をしている。螺 搭の部分が幅広く、殻高が高いバリエーションがあって コシダカアサガオガイ(J.j.forma balteata)(写真左 上)と呼ばれている。僕の数少ない経験では、どちらの タイプも同じように漂着している気がする。この貝を初 めて拾ったのは沖縄の西表島で、その色彩の美しさと華 奢な貝殻に驚かされた。ティッシュにくるんでフィルム ケースに入れ、大切に持ち運んだ思い出がある。 拾得地:沖縄県西表島、神奈川県横須賀市(荒崎)、逗子市、鎌倉 市、茨城県神栖市(波崎町) |
ヒメルリガイ Janthina exigua 最大でも殻高が1センチほどの小さな貝だけど、アサガ オガイ科の仲間では最も美しい瑠璃色をしている。この 貝も大量漂着することがあるようで、今のところ僕はこ の貝単独の漂着を見たことが1度しかない。大抵、アサ ガオガイかルリガイとセットで漂着していることが多い のだ。でもアサガオガイとルリガイが混じることはほと んどないようだから、偶然かもしれないけれど不思議。 拾得地:沖縄県西表島、神奈川県葉山町(一色)、茨城県神栖市 (波崎町) |