タイトル

ヤマツツジ Rhododendron kaempferi


 野山で見られる最も一般的なツツジ。とは言っても、環境の変化や盗
掘の影響で消えつつある。園芸種のヒラドツツジやクルメツツジに比べ
たら地味で控えめな印象。この花の朱赤色は春の野山では貴重な色彩。
それでも目立つことなく、薄暗い林下でそっと咲いている。公園の植裁
や盆栽のように剪定され整えられた姿でもないが、そこがまた野生で生
きる植物のたくましさを感じさせる。案外、痩せた土地でも育つことが
できるようで、人の手の届かない崖で花を咲かせていたりもする。花芽
や萼、花柄に粘りがなく、葉の裏や枝に毛があるのが特徴。花は枝先に
2〜3個ずつつく。                       

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