ふきのとうで「蕗味噌」 |
もっとも馴染みのある山菜の1つ、フキ。特にフキノトウは春の訪れ |
![]() フキはキク科の多年草。本州から沖縄に分布し、田畑の畦、 山道の端、林縁の斜面などに見られる。昔からよく利用され ている山菜の定番で、フキノトウのほか葉柄をきゃらぶきや 煮物、葉を佃煮などにする。フキノトウには雄株と雌株があ り、雄株の花は黄色ぽく、雌株の花は白っぽい。(*植物的 な、詳細な解説は省きます。図鑑などでご確認を)東北地方 や北海道には、変種のアキタブキが分布し、フキよりも大型 になる。八百屋さんやスーパーマーケットで見かけるフキノ トウは、このアキタブキのもの。 |
![]() フキノトウを採集するのに、道具は特にいらない。手で 根元を持って、ちぎるようにねじれば採集できる。雄株 と雌株のどちらも利用できる。と言っても、それが見分 けられるほどに育ったものは旬が過ぎているから、採集 しないでおこう。食べ頃は、まだ苞葉に包まれたもの。 今回は株が貧弱だったので大小4つを採集。1〜2人で 楽しむなら、それで十分。 |
![]() 採集したもにのは泥がついているので、水でよく洗う。 洗ったら1分ほど軽く茹でる。もちろん茹でずに使って もいい。今回は茹でて使ってみることにした。レシピは 本やネットなど資料によって多少違いがあるので、割り と一般的そうなものを選んだ。中には「苦いのが苦手な 人は、何度か茹でる…」などと書いてあるレシピあった が、フキノトウの味は苦みが身上。そんなことしないと 食べられない人は、山菜を食べる資格はないだろう。山 菜はエグいのが当たり前だ。 |
![]() 茹でたものを水にさらす。と言っても気休め程度。あま り水にさらすと、せっかくの苦みが薄れてしまう。茹で たフキノトウは、採集した時よりも緑が鮮やかになる。 味覚的には茹でなくてもよいのだけれど、視覚的には茹 でた方がいいかもしれない。水から上げたら、よく絞っ て水気を切っておく。 |
![]() 水気を切ったふきのとうを細かく刻む。たたくように… と書てあるものもあるが、適当にザクザク刻んでみる。 刻む大きさは、おそらく個人の好みでいいと思う。大き めに刻めば歯ごたえがいいだろうし、細かく刻めばなめ らかな舌触りになるはず。今回は結局、やや細かめの感 じになった。 |
![]() 味噌と和える。味噌は無添加の赤味噌を使用。量は適当 (目分量)。また、みりんを少々と砂糖を微量入れる。 この段階はレシピも千差万別。味噌だけで和える人もい れば、味噌とみりん、砂糖を軽く火にかけながら混ぜる 人、フキノトウに軽く火を通す人などさまざま。ピーナ ツやクルミなどを一緒に和える、と言うものもあった。 今回はシンプル目に。味噌だけでは箸にくっつき和えに くかったけれど、みりんを入れたら和えやすくなった。 |
![]() 完成!調理時間はざっと20分もあれば OK。男性でも難 しいことは一切なしだ。酒の肴にもなるけれど、僕はほ とんど飲まないので、ご飯のお供に。今回は味噌の量が 多かったのかちょっと塩辛い感があったけれど、かえっ てご飯が進むことに。フキノトウ独特の爽やかな苦みが 楽しめ、春の訪れを感じることができるはずだ。 |
ふきのとうでこんなことも… |
![]() なんのことはない。フキノトウをざく切りにして、パス タの具にしただけ。油との相性はいいので、サッと炒め てからパスタと和えればいい。切ったまま置いておくと アクで色が悪くなるから、炒める前にザクザクっと切っ て、すぐ投入!という感じがいいみたい。そのほかの具 はあるもの(タマネギ、ニンジン、鶏肉)を適当に使っ たのだけれど、鶏肉よりもベーコンやハムなんかの方が 合うような気がする(買いに行くのが面倒だった…)。 実に簡単に作ったのだけれど、これが意外に美味しい。 ふんわりとフキノトウの香りがして、個性的なパスタに なった。フキノトウは、少し開いたものでも大丈夫だ。 |