キクラゲで「いろいろ」 |
野山の幸の代表であるキノコ。キノコを自分で採って食べたい…と思
ここでは、あくまで自分の体験を紹介しているに過ぎません。キノコ類 |
![]() ![]() アラゲキクラゲ キクラゲの同科同属の近縁種。僕の数少ない経験では、神奈川県南部ではこちら の方をよく見かける気がする。キクラゲは北方系、本種は南方系の傾向が強いよ うだ。名前の通り、背面に毛が密生しているのが特徴。肉質はややかためで、色 も濃い目。広葉樹の枯れ木、切り株、倒木などに生える。古い木の杭に生えてい るのも見たことがある(写真左)。乾燥すると縮んでかたくなり(写真右)、見 ための印象が変わるが、この状態でも利用できる。盛りを過ぎたものとの判別は まだよくわかならいけれど、乾燥しているだけのものには、まだ生気がある…と いうのが正直な印象。盛りを過ぎたものは、なんか汚い感じがする。 |
![]() ![]() キクラゲ(左)とシロキクラゲ(右) 神奈川県南部では、キクラゲも時どき見かける。こちらの方はアラゲキクラゲに比べて肉厚でぽってり 柔らかい感じ。色も薄めで透明感がある。見かけは、こちらの方がずっといい。乾燥すると小さく縮ん でかたくなるのは、アラゲキクラゲと同じ。シロキクラゲは、まだ一度しか見たことがない。もともと 菌類には興味が薄かったのだけど、野山を歩いていて見かけた記憶がない。写真右のものは、残念なが ら勇気がなくて食べていない。今思えば残念…。本種はキクラゲやアラゲキクラゲとは別科のシロキク ラゲ科のキノコ。近縁種にハナビラニカワタケがあある。その他では、ヒメキクラゲ科のタマキクラゲ をよく見かける。形に丸みがあり、見た目がブヨブヨした感じで気味悪く、こちらも食用は未経験だ。 |
![]() 右写真は、上で紹介しているアラゲキクラゲの乾燥して いる方。水につけるとみるみる膨らんで、もとの柔らか さを取り戻した。採集したものも乾燥させれば保存が利 く。と言うか本来は一度乾燥させてから利用することが 多いようだ。ここで紹介した調理例では生のまま使って いるので、次に機会には一度乾燥させてから利用してみ たい。写真の一番大きなものは直径8センチほどもあっ た。ちなみにページトップの写真は、右がアラゲキクラ ゲ、左がキクラゲ。大きなもので直径4センチほど。写 真1皿で、1人で食べる分には十分すぎる量だ。 |
![]() キクラゲ類は、味に癖がなさ過ぎ。食感が命のキノコだ と思う。最初に試したのは野菜炒め。キャベツとニンジ ン、タマネギと一緒に炒める。大きなものは、適当に切 る。キクラゲと言えば、何となく中華!という印象だっ たので、油はゴマ油を使い、味付けは味噌に豆板醤を合 わせてみた。もっと本格的な中華風炒め物の方が合うの かもしれないけれど、ようするに作り方を知らないし、 調べるのが面倒だっただけ。でも味はよかったし、キク ラゲの食感もなかなかだったもん。 |
![]() ほかのものを天麩羅にしたついでに、アラゲキクラゲも 揚げてみた。水気が多いのか、鍋に入れると油がよく跳 ねる。そして、風船のように膨らむ。それ防ぐには、揚 げる前に水気をよくふき取り、包丁で少し切れ目を入れ るといいのかも。油から出してしまえば元のように縮む ので何の問題はないけれど、ちょっとビックリする。食 べるときは、塩でも醤油でもお好み次第で楽しめる。 |
![]() 上2品はアラゲキクラゲを使用。キクラゲは汁の実にし てみた。と言っても、生で使ったので、汁にしてもそれ ほど味が出なかったようだし、キクラゲにはナメコのよ うなぬめりもない。食感だけでは、やや物足りなさを感 じた。もっとも、この味噌汁。作ったときにちょっと携 帯メールをしていたら煮立たせてしまい、出汁の味が飛 んでしまったので、物足りなさはそのせいもあるかも。 ちなみに、合わせた具は長ネギとお豆腐。市販のキノコ なども入れ、具だくさん味噌汁にすれば美味しいかも。 あ。別に不味いわけではないですよ(笑) |