ツルナを野菜代わりに

 ツルナは、海岸近くに行けば、どこでも生えている。大抵は、砂浜の
奥(陸側)の波が被らないような場所だが、時にはテトラポットの隙間
などに生えていることもある。ポテッと厚みのある三角形の葉をしてい
るので、簡単に見分けられるだろう。初夏の頃から黄色い花が咲くけれ
ど、小さくて葉の腋にちょこんと咲くので、パッと見ただけでは気がつ
かないかもしれない。種子は固くて水に浮き、波などによって散布され
る。ツルナはかのキャプテンクックがニュージーランドからイギリスに
持ち帰り、ニュージーランドホウレンソウと呼ばれて栽培されていた。
日本でも古くから食用にされていたそうだ。葉を千切って口に入れても
苦みや渋みを感じない、とっても食べやすい山菜で、ほぼ一年中採取す
ることができる。                        


     
タイトル  A:ツルナとベーコンのパスタ
 ツルナは、寒い季節や潮を被ったりした後には、枯れた
 り、葉が変色していることもある。なるべく伸びたての
 柔らかくて、きれいなものを摘む。大抵は砂ぼこりをか
 ぶっているので、摘んできた葉は流水で丁寧に洗おう。
 苦みなどがないので生でも食べられそうだけど、まずは
 パスタの具に利用してみる。            
     
タイトル  炒める
 ニュージーランドホウレンソウと呼ばれる山菜なので、
 まんまホウレンソウの代わりに使ってみる。合わせるの
 はベーコン。クセのない山菜なので、何でも合わせられ
 そうだ。油との相性もいい。肉質なので、変にグチャグ
 チャにならず、扱いやすさも抜群な感じ。      
     
タイトル  出来上がり
 炒めた具にパスタを加えて、ササッと軽く炒めて出来上
 がり。緑色が鮮やかだし、多少の歯応えもあるので、な
 なかなか存在感がある。野菜炒めに使うには、ちょっと
 まとまった量を収穫する必要があると思うけれど、パス
 タの具程度なら、数人分集めるのも苦ではないだろう。
 ほかにもいろいろと利用価値がありそうな印象の山菜と
 いう印象を持った。                

     
タイトル  B:ツルナのマヨ和え
 よく洗って、サッと鍋で茹でる。厚みのある葉だけど、
 茹ですぎないように注意したい。おひたしにする場合に
 は、適当に(粗めに)切ってもよい。        
     
タイトル  出来上がり
 茹でたものをよく水をしぼる。最初はおひたしにしよう
 かと思ったのだけど、面倒だったのでそのままマヨネー
 ズで食べてみた。付け合わせは、茹でた鶏肉。ごくごく
 普通に食べられるのだけど、やはり料理としてはもう一
 工夫したいところ。茹ですぎなければ、しっかりと歯応
 えがあるので、それを活かすのも手。やはりちゃんとお
 ひたしにしてみたい。それは今後の課題としよう。  

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