タイトル

ハスノハギリ Hernandia nymphaeifolia


 沖縄の海岸林では普通に見られる木で、葉の形やつき方がハスの葉に
似ていることが名前の由来。この木の実は木になっているときには果実
のような袋状の小包に覆われていて、熟すると地面に落下する。果実は
ドングリのような形で、中に白っぽい種子が入っている。種子には2つ
の耳のような突起がついているのですぐに分かる。けれど、この種子、
白っぽい種皮?の部分が剥けると特徴的な耳も取れてしまい、姿は茶色
や黒褐色をした、まったくの球形になってしまうのだ。浜辺にはドング
リ形の実、白い種子、茶色の種子の3段階のものが見られるので(上の
写真参照)、最初は別の植物の種子だと思っていたほど。なんとも紛ら
わしい漂着種子なのだ。                     

タイトル
                 漂着状態(西表島)。実は3つのどの段階でも漂着している。

タイトル タイトル
          浜のすぐ奥に生える大木(左)と結実(西表島南風見田の浜)

拾得地:沖縄県西表島

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