タイトル

ヒルギ Rhizophoraceae sp.

 漢字で「漂木」と書くことからも分かるとおり、ヒルギは海流散布植
物の代表であり、マングローブの主要構成樹木となっている。ヒルギ科
の植物は日本には鹿児島県以南にメヒルギ、奄美以南にオヒルギ、そし
て沖縄の八重山以南にヤエヤマヒルギ(オオバヒルギの亜種)の3種類
が分布している。ヒルギ科の植物は実がまだ木に付いているうちに発芽
し、こん棒状の胎生種子となって落下する。この胎生種子は地面に落ち
てその場で育つこともありますが、多くは川や海に流れ出して新天地へ
と旅立っていくのです。ある研究では胎生種子の比重によって散布距離
が異なり、水面に横に浮くものほど長い距離を漂流することや、漂流中
は発芽や発根が抑制されていることなどがわかっています。     

 海流散布とは関係ないけれど、潮が引いたときにヒルギの森、マング
ローブを歩くのは、とても楽しい体験。シオマネキの仲間やミナミトビ
ハゼなどの生き物たちと出会えるから、絶対にお薦め!       

タイトル タイトル
         ヤエヤマヒルギの群落と胎生種子の漂着(西表島)

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                 海面を漂うオヒルギの胎生種子。TOP写真もオヒルギ。

拾得地:沖縄県西表島

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