タイトル

モダマ Entada phaseoloides


 子供の頃に読んだ「ジャックと豆の木」を連想させるような巨大豆。
豆の直径は4センチほど。豆の入る莢の長さは1メートルもある。名前
は、かつて日本各地の沿岸に流れ着いたこの豆を見た人が、海藻の種子
(玉)だと考えたことに由来する。僕がこの豆の名前を初め知ったのは
沖縄の西表島を旅した時。さすがに、その大きさには驚かされた。  

 ところが、ここに画像を載せたモダマは、僕が西表島で見たモダマで
はない。西表島に分布しているモダマは別ページに掲載しているヒメモ
ダマ。豆の色味や形が少し違っている。本種は全体に厚みがあり、色も
赤茶色。どうやらこの2つは別種のようなのだ。また、モダマの日本で
の分布は屋久島が北限で、奄美諸島や沖縄諸島の島じまにも分布してい
るのだけど、島によって分布するモダマの種類が違うようなのだ。さら
に、個々の豆を見ると、典型的なタイプの他に2つの中間的特徴を持つ
豆もあって話は複雑。そのナゾの多さが、この植物の魅力でもある。 
  
タイトル タイトル
漂着状態(黒太タイプ)      モダマいろいろ すべて国内で拾得したもの。


拾得地:沖縄県西表島


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