タイトル

ワニグチモダマ Mucuna gigantea

 大きさ形と言い色模様と言い、カショウクズマメにとてもよく似てい
るが、臍(へそ)の部分の形が異なるのでワニグチモダマと判断した。
似ているはずで、2種は同じクズモダマ属の植物で、本種も沖縄では少
数ながら自生しているとのこと。僕はまだ西表島で1個を拾っただけだ
けれど、石垣島在住の漂着物学会員の方の話では1日に1個拾えるかど
うか…といった漂着具合だそうだ。この他にも同じクズモダマ属のマメ
が何種類か漂着する。イルカンダ(クズモダマ)は沖縄本島などに少数
が自生している。また非自生種の、かなり形状の異なるマメも漂着が確
認されている。                         


タイトル
      ワニグチモダマ無地タイプ
      非常に扁平な形をしたマメで、大きさは2.5 センチほど。
      最初はこれがイルカンダかと思ったのだけど、臍(へそ)の
      部分の特徴が違っていた。いくつかの資料に見るイルカン
      ダの臍の部分の形は、カショウクズマメと同じ縁取りタイ
      プ。でも、このマメはワニグチモダマに似て、臍は溝タイ
      プなのだ。でも疑問が解決。このHPを見てくれた、種子
      に詳しい漂着物学会のお二方が、ワニグチモダマだろうと
      教えてくれた。上のまだらタイプと比べると一回り大きい
      のだが、それが個体差なのか、系統などの差なのかは、今
      のところは不明だ。                  





  
タイトル
 Mucuna sp.???(不明種)
 これも正直よく分からないマメ。大きさ、色、臍(へそ)
 の長さの特徴はイルカンダの資料と一致するけれど、形が
 あきらかに違う。臍の長さが違い、焦げ茶色の無地だけれ
 ど、カショウクズマメが一番近い印象だ。あるいはカショ
 ウクズマメに近い別種なのかもしれない(初めはカショウ
 クズマメと思っていた)。一応、クズモダマ属の不明種と
 言うことにして、ここに載せておこう。


  
タイトル
      Mucuna urens
      ほかのクズモダマ属に比べて、ずっと膨らみの強い形が特
      徴。全体の色は茶褐色で、臍(へそ)の部分が太く黒い帯
      になっていることや、ほかのマメと違って表面がざらつい
      た感じになっているのも特徴かも。海外ではハンバーガー
      シード(Humburger seed)、ハンバーガービーンズなどと
      呼ばれていて、見た目は確かにハンバーガーそっくりの姿
      をしているのが、なんとも楽しいマメ。        









拾得地:沖縄県西表島


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